Thinkpad Tablet2レビュー

3月27日に発注して、4月10日に到着。お値段はペン付きの標準モデルで専用のケース、スリムケースブラックを合わせて購入して71782円でした。

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さっそく届いたので開梱してみた。箱は小さくて軽くていかにもタブレットという感じですが、いつものlenovoの箱ですね。

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付属品はいかにもシンプルで、タブレット本体とペン、それからACアダプタ(10w)とケーブルが一本だけ。

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持った感じはかなり軽いですが、重量を計っても555gとかなり軽いです。

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ただ、一緒に買ったこの純正ケースはちょっと微妙。まず重量がかなり重くて、これをつけると一気に900g近くなってかなり萎えます。いわゆる風呂蓋タイプのケースで、ふたを閉じると自動的に本体がスリープになり、開けるとスリープが解除されるというのは純正ならではで評価できるところ。ちなにみ、このケース磁石でかっちり閉まるものかと思っていましたが、あくまで風呂蓋で閉まりません。ちなみに、ポケモンキーボードも259gと似たような重さです。

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◎液晶 85点
まず液晶ですがIPS液晶で視野角が広くてなかなかきれいに見えます。WXGAの解像度なので画面に目を近づけると確かにドットは見えますが、これ以上解像度が高くてもタブレットの操作性が悪くなりそうですしこんなものでしょう。発色もいい感じです。ただ、点灯直後は色が安定していないような気はします。色の正確性はまあ普通レベル。まあ、モバイル向けのディスプレイとしてはなかなかよくできていると思います。

◎筐体 80点
とにかく軽い、これに尽きますね。なにせ9.7インチのiPadより軽い。剛性感はまあ十分な強度はあるかなという感じ。ただ、背面パネルは軽量化のためかなり薄いのか、裏から押すと液晶に縞が出るレベルです。剛性感が心配な人は専用ケースをつけるといいでしょう。こっちは重いだけあって、かなり頑丈そう。筐体の質感はなかなかよく、この辺はいつものThinkpadクオリティという感じ。

◎ペン・操作性 40点
スクリーンショット (1)

ペンの性能はみなさん言っている通りよくないです。まずとにかく画面端でずれる、5㎜位ずれてます。コントロールパネルのタブレットからキャリブレーションするとさらにずれる。上のスクリーンショットのように線がまっすぐ引けない。正直、ペンでイラストを描く目的の人は絶対に買ってはいけません。wacomのcintiqの13インチが発売されているのでそっちを買ったほうがいいのではないでしょうか。まあ落書き程度ならこっちでもできるので、気軽に書きたい人にはいいかもしれません。
ただ、windows8を使うなら、ペンは必須レベルです。多少ずれてもあるのとないのとでは大違いですね。マウス代わりに細かい場所をポイントできますし、各種ショートカットを割り振ってもいいですし、右クリックしながらのジェスチャーとかもペンがあればできます。正直タッチ操作前提でないwindowsが悪いんですがね。正直操作性はいろいろカスタマイズしても、iPadの足元にも及ばないでしょう。

ただ、one noteはかなりいい感じ。ペンがあるのでいろいろ簡単にメモできるし、カメラで写真を撮って、それをノートに、画面のスクショをとってそれをノートに・・・とお手軽にノートが取れます。

◎各種センサー・デバイス 25点
ThinkpadTablet2にはタブレットらしく各種センサーが搭載されてるっぽいですね。GPS、加速度センサー、照度センサー、Bluetooth、NFC(オプション)といった、まあ最近のタブレットではおなじみのセンサー類は搭載されています。ただ、これらの使い道がいまいち不明wwww照度センサーは画面の輝度を自動で変えたりできるのですが、加速度センサーとか何に使うんだろうか。あとGPSもついてるけど地図アプリが充実してないし、測位の速度も悪いです。ゴミレベル。NFCに至ってはどこについているのか不明レベル。まあでもフルのUSBが搭載されているのはやっぱり便利だし、Bluetoothでポケモンキーボードも簡単に認識するのでその辺はいいと思われ。

キャプチャ

◎電池もち 80点

電池は確かによく持ちます。こないだ旅行に行った時も1日中かなり使って、深夜でもまだ40%くらい残ってるなという感じでした。connected stanbyというすぐに起動できる状態でもあんまり電池は減らないし、サスペンドからは一瞬で復活するしで、この辺はAndroidやiPadと十分やりあっていけると思います。ただ、難点は充電が遅いのと、時々充電していませんと表示されて電池が充電されなくなるという不具合があること。電源を切って充電すれば普通に充電されるのですが、発生条件が不明。まあ電源切って一晩放置で100%になるのであまり気にはなりませんが。

◎速度 60点
普通に使ってて不満は出ないレベル。動画再生でハードウェア支援が効かないとドロップしまくりで再生できないかなとかそのくらい。この記事もThinkpadTablet2から書いてます、十分満足ですね。

◎不具合 60点
wifiのアクセスポイントがステルスになってると接続できなくなるというwindows8の不具合があるとか、ペンの認識が悪いとか、充電されない場合があるとかそのくらい。特に使っててどうしても我慢できないという不具合はないかな。

◎利点
AndroidやiPadに対するThinkpadTablet2の利点というのは、やっぱり何かをあきらめなくてもいいということでしょうか。多少操作性は悪いですけど、キーボードやプリンタもそのままつながるし、こんな風に普通にブログの記事も書けるし、動画とかもたいてい再生できるし、ネット上のサイトで見れないサイトとかもないし、とにかく何かをあきらめることがないというのが一番の利点です。現状アプリが少なすぎて、タッチだけで操作するのは非常に難しいですが、既存のwindowsアプリが何でも動くので、できることの幅は非常に広いです。逆に動画を見るだけとか、漫画や電子書籍を見るだけ・・・ならAndroidやiPadのほうが秀でています。もちろん、これで見ることも不可能ではないけどやっぱり操作性がよくないですね。

結局このThinkpadTablet2は買いかというと、7万が出せるなら十分魅力的なデバイスだといえます。多少の不具合や、操作性の悪さを差し引いても現状では優秀なタブレットだといえます。ただ、難点はやっぱり値段ですね。重量がやや重いが同等スペックのlatitude10ならもっと安く手に入りますし、AndroidタブレットやiPadのほうがタブレットとしての操作性ははるかに上で、しかも安い。とにかくできないことがあるのはいや、タブレットとしては多少高くてもノートPCと思えば安い、そう思える人にはお勧めのデバイスと言えるでしょう。

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