お絵かきをするときに板タブではどうしてもうまくペン入れが出来ず、ずっとアナログで描いていた底辺絵描きの因果応報です。板タブでは手の動きと画面の動きが違っていて描きにくいので、そうだ!液晶ペンタブを買おう!と思って2chを眺めていたら偶然、値段の付け間違いじゃないの!?っていうくらいとんでもない特価で2in1タブレットのdynabook RZ82が売られていたので思わず買ってしまいました。価格.comでは14万円以上する値付けなのに、今回はOfficeなし、ペンあり、SSD128GBのモデルがなんと48600円で売られていたのです!これはどう考えても値段の付け間違いと思ってたんですが何事もなく届いてしまったのでレビューを書いてみたいと思います。
まずスペックはこんな感じ。
CPU:Core m3-6Y30(最大2.2GHz)
メモリ:4GB
SSD:128GB
液晶:1920×1080 IPS液晶
バックライト付きキーボード
デジタイザーペン(WACOM電磁誘導 feel改 2048段階)
重量730g(キーボード接続時1430g)
とまあ、最近はやりの2in1では欲しいもの全部詰め込んだぜ!!みたいな東芝にしてはかなりイケてるスペックになってます。よく考えたらこれRXシリーズってことはあの憧れの名機dynabook SS RX1の後継機種なんですかね。RX1は当時としてはかなりの電池もちと軽さを誇った名機ですが、このRZ82も負けてませんね!
ちなみにSSDが256GB のモデルもあってそっちは
CPU:Core m7-6Y75(最大3.1GHz)
メモリ:8GB
SSD:256GB
と結構スペックが違います。本当はSSD256GBのモデルが欲しかったんですが、そっちは先に売り切れてしまっていて128GBのモデルしか残ってませんでした・・・。このモデルはペンの書き心地にかなり力を入れているようで、タブレットPCにしては非常に珍しい、通常のペンと本体に収納できる細いペンと2本もペンが付属しています。セットアップが終了したあと早速ペイントでペンの書き心地を試してみましたが、マジックで紙に書き込むようなキュッキュッという感じの書き心地で、ペンの追従性が非常に高いです。かなりペンを早く動かしてもカーソルがほとんど遅れずに付いてくるので、あたかも画面にそのままマジックで書き込んでいるかのような書き心地です。またこの手のPCにありがちな画面端でペン先がずれるということもほとんどなく、ペンをゆっくり動かしても早く動かしても線が大きくぶれるということはありません。画面にアンチグレア処理がしてあるようで、ペンが滑りすぎず非常に書き心地がいいです。2chではIntuos以上という人もいるのもうなずけます。またアンチグレア処理のおかげで指紋ですぐべたべたになるということもありません。ただ、この表面加工、長く使ってると傷がついたり削れていったりしないかちょっと不安ですね・・・。
家にある他のタブレットと比較してみました。さすがに寝ながらインターネットをするようなサイズではないですが、片手でも持てますし、膝の上に載せてお絵かきするくらいだとちょうどいいサイズです。
ATOMタブレットのThinkpad Tablet2よりほんのわずかに分厚いですが、Core m搭載でこの薄さは驚異的です。ただしガラス面も薄いので視差が非常に少ないというメリットはありますが、画面を強く押すと画面がもにょります。
Core mって900MHzしかクロックないし、大丈夫なの・・・?と思うじゃん?全然問題ないです。Chromeやedgeのようなブラウザは一瞬で立ち上がりますし、iPadAir2よりブラウジングはさっくさくです♪ClipStudioPaintもSSDのおかげで数秒で起動します。
付属ペンのリフトオフディスタンスは1cmくらいですね。ペンが反応してるときはタッチは反応しませんが、リフトオフディスタンスが短いので手袋装着がいいかも。手袋なしだとペン入れしてるときにいちいち誤タッチしてしまってうっとうしかったです。ちなみにペンの互換性ですがIntuos3のペンは当然使えませんでしたが、ThinkpadTablet2のペンは使えました。
定規を使ってペンで直線を引いてみました。斜めだろうが縦横だろうが画面端だろうがぶれも少なくきれいに直線が引けています。
拡大するとこんな感じ、MSペイントなので多少がたついていますが、ClipPaintなら補正をかければ非常にきれいな直線が引けると思います。
ペン機能、タッチ機能は文句なしのこの機種ですがいくつか不満も。まず音がとんでもなく悪いです。どんな音量でも基本的に音割れします。何でかというとタブレットの画面下にスピーカーが付いているのでキーボードとドッキングするとスピーカーが隠れてそれで音がこもってるようです。またデフォルトでドルビー何チャラとかいう低音を強調するソフトが入っているのでこれも悪さをしている模様。音は期待しないでください。
あと、付属のキーボードはキーはバックライト付きだし、キーピッチも十分あってそこそこ打ちやすいのですが、タッチパッドの反応が微妙ですね。乾いた手だと反応しにくいです。基本的にペンやタッチで操作するのでなくてもいいのですが。
あとは誰も期待してないと思いますがカメラは大変ノイジーで微妙ですね、はい。もふもふブランケットを撮影したものです。
最後に初めて液晶ペンタブでペン入れしたので参考になるか分かんないですが、実際にClip paintで線を描いてみた画像です。補正100だとさすがにちょっと遅いかな?くらいのペンの速度ですけれども十分実用的です。補正なしなら当然ほぼダイレクトに描き込んでいるかのような感触。今回は縮小かけずにアップしてるのでクリックで等倍で表示できます。ACアダプタをつながず30分少々でペン入れをしましたが、それでもバッテリーは89%ほど残っていました。画面もファンレスなのにほんのりあったかくなった程度です。iPadAir2よりバッテリー持つんじゃないでしょうか。充電速度もまあまあ早くてバッテリーに関して文句はなし!
結論としては5万円以下のタブレットとしては明らかに規格外のスペックで10万でも文句なしで買うレベルです。15万だとSurfacePro4と悩んでSurface買うと思いますが。今回の値段はやっぱり価格のつけ間違いということで間違いないと思います。ただ、似たようなスペック(SSD128GB、メモリ4GB、ペン付き、Core M-5y71)のマシンだとNECのVersaProを買うという選択肢もあると思います。アキバのソフマップあたりで6万少々でペン付きOfficeなしの再生品を売ってるようなので見つけたら買ってみるといいかも・・・。
せっかく購入できたので、この機会にお絵かきの練習したいと思います。