投資を始めて2週間、VIXインバースETN(2049)で100万円を失いました

2週間ほど前ビットコインもなんだかうさんくさい相場になっているので
ここらで株投資を初めて見ようかなと思ってSBI証券にて口座を開いてみました。
はじめは勉強がてらいろいろな商品を買ってみようと、インデックス型の投信や
アクティブ型の投信、ETFを短期で売り買いしてみたり、現物株を買ってみたりいろいろ試しているさなかに起こったのが2018年2月17日に起こった、米国金利調整を発端にするリーマン級の世界全体株大暴落が起こったのでした。

この記事ではトータル200万円近くの損を出し(しかもこの間1円も儲けてない)あっという間に引退に追いやられた私が2週間の投資で学んだ5つのことを書いておきます。

■投資は危険だが、投資しないことも十分なリスクになり得ること、しかしリスクが高いなら誰もやらないと言うこと

投資の基本は世界経済は毎年およそ数パーセントずつ成長して行くであろうという前提に成り立っているようです。逆に考えると投資をしない限り貯金や年収はは相対的に年数パーセントずつ目減りしていくのと同じであるとも考えられます。現在の日本はゼロ金利政策により投資をしなければ必ず損をするといういびつな構造にすることでバブル以来非常に高い株価を付けていますが、なぜ株価は高いのかよく考えてから投資をするべきでした。もし定期預金の利率が4%くらいあったら誰も会社に投資せず貯金に回すでしょうからね。今回米国では金利が2.8%に上昇したという事実、これを私はよく分かっていなかったのがまず一番の敗因でした。

■お金を任せるのは簡単だがそれは誰かに預けたお金は自分で責任を取れないと言うこと

去年の相場だと投資信託に1年お金を放置しているだけでお金が二倍に増える勢いだったので、去年はまさに投信ブームと言っても過言では無かったでしょう。しかし今回投資信託を買ってみて分かったのは、「約定は翌営業日での価格」となっている投資信託がほとんどだということでした。つまりいざ大暴落が起きても安直に解約して逃げることが非常に難しいのです。もしかしたら解約した直後反発する可能性もありますからね。
今回投資の方針としてはメインではインデックス型の投資信託に放置プレーをしつつ、投資信託を保証金に信用口座を開いていざ暴落相場になりそうなときにリスクヘッジになりそうな商品(ベア型商品)を信用で買えば投資信託から逃げるまでの時間稼ぎが出来るかな・・・?と思っていたのですがいざ暴落が起きそうになったときに、本当に暴落が起きるかなんて簡単には予想できなかったのです。これも敗因の一つでした。まあいろいろ試行錯誤中でキャッシュポジションが高めだったのが多少マシでしたが・・・。

■暴落が起きそうだと言うときは絶対に誰かを信じてはいけないと言うこと
リーマンショックの時もそうでしたが、暴落相場が起きそうなときはメディアや銀行、そのほか金融関係の人たちは口を揃えて、まだ大丈夫!また上がる!というのです。さらにTwitterやブログやってるほとんどの投資家も今はガチホ!むしろ少し下がったので買い時!とそれを信じて口を揃えて言っているのでなんだかそんな気がしますが、大暴落が起きるときは必ずメディアはまだ上がる!と書いているのです。そりゃあ下がるぞやばい!なんて書いたらもっとひどい暴落が起きるので書くわけがないのですが、それを信じた人がどんどん深手を負うことになって暴落相場が暴落を呼び、経済の立て直しが不能レベルの世界恐慌が起きるのがリーマンであり、今回の暴落でした。自分のお金は自分で守る、ヤバそうなときはいったん撤退して落ち着いてから投資を始めてもほとんど損はしません。2%株価が下がった時に損切りしても数週間で元に戻りますからね。でも大暴落にもろに巻き込まれたら立て直し不能になったりするのでとにかくヤバそうなときは逃げておくのが鉄則です。

■自分の知らないものを買ってはいけないと言うこと

何も考えずVIXインバースなんてものに手を出してしまったというのが今回の最悪の事態でした。VIXインバースというのは、特に暴落相場が起きない限り毎日お金が増え続けるが、暴落が起きた場合紙キレになるといういわゆるオプション商品を株式市場で取引できるようにしたETNです。私はVIXショックの日前日、「お!毎日上げまくっていたVIXインバースが3割くらい安く買えるようになってる!どうせ暴落は起きないとみんな言ってるし、チャイナショックでも紙切れには成らなかったんだから今回も大丈夫。一気に100万投資や!」と突っ込んでしまったのです。そしてその日のS&Pのチャートがこれ。

一瞬がくりとチャートが落ち込み、そのあとは乱高下。まさにアルゴリズムトレードが生んだ悲劇。そう、ブラックマンデーと全く同じことが起きたのです。その後なんとかザラ場ではVIXは30前後で一撃死は免れたように見えたものの、なんとその後VIXショーター(VIXが上がるんだからロングか)による取引によってVIXが急上昇。あっという間にXIVやVIXインバースは即死したのでした。ちゃんちゃん。このときXIVを空売りしまくっていた人居るんでしょうねえ・・・。

■常に正しい情報を集めること

この時なんとなく嫌な予感がして一晩中徹夜でチャートを見ていました。というのも前日にVIXインバースを買う直前、ロイターで「最近低ボラリティなんでニューヨーカーの間ではVIX取引が流行の予感♪」みたいな記事があったんです。そのときはほーん、という感じでしたが、よく考えたらVIXの取引が盛んになるんだったら、こんな商品化ったら即死ってこと気づきますよね・・・。始めたばかりでこんな商品を掴むものでは無かったです。

ちなみに結果論ですが、ダウは翌日反発。もしロスカットされていなければ
予定通り投資信託で出た含み損をきっちり埋められる程度になっていたのでしょうが・・・。残念です。おしまい。

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