最近平成30年7月豪雨に、迷走台風の接近にと最近災害続きですがいかがお過ごしでしょうか?私も豪雨被害で18きっぷが使えず最近旅行にはあまり行けてないのですが、今日は新幹線での旅行中に災害などで列車が止まってしまった時にどうするべきかまとめておきます。
・災害の時のJR用語集
まず新幹線が止まってしまったときに覚えておくと便利な鉄道用語集です。災害などのトラブルの時はJRにこれらの対応を要求する権利があります(権利なので使わなければ救済はないです)
遅払・・・特急や新幹線が2時間以上遅れると特急料金が全額払い戻しになります。運賃は払い戻しになりません。自由席でも乗ってる列車が遅れたら対象です。
事故列変・・・指定券を持っている列車に接続しない場合や、ダイヤ乱れで新幹線が遅延しまくってるなどの場合、乗車前なら他の列車に手数料無料で変更できます。変更後の列車が遅れなければ払い戻しはありません
事故列変(自由席)・・・事故列変の際に後続の列車に空席がない場合や、ダイヤ乱れで自由席に乗車する場合など指定席の切符を持っていたのに自由席で旅行することになった場合特急料金が半額払い戻しになります。
急乗承・・・乗っていた列車が事故などで運行不能になった場合、後続の列車に振り替えたうえで特急券が全額返金になります。電車がぶっ壊れるとか、車内で傷害事件が起こるとかよほどのことがない限り運行不能にはならないので非常にレアです。
(事故列変は乗車前の変更、急乗承は乗車後の変更という違いです)
発駅送還・・・事故などの際旅行を中止して出発した駅に戻ることができます。運賃や料金は払い戻しになりますが途中下車してたりすることで払戻額は変わります。
旅行中止・・・途中の駅で旅行を取りやめます。出発駅にはほかの手段で帰ったりします。払い戻しの額はまちまちですがこれを選ぶより発駅送還で出発駅に戻る方がいいかも。
エアコン破損・・・ルールでは特急券が半額払い戻しです。実際には列車ぶっ壊れで全額払い戻しになるようです。
寝台が6時まで一部でも使えなかった・・・寝台券が払い戻しです。6時までに寝台列車を打ち切るのは珍しいので非常にレアです。
あと以下は乗客には選択権はないですがルールとしてはこんな感じ。
打ち切り(ウヤ)・・・列車が途中で運転を中止すること。一部の区間を除いて特急券は全額払い戻しとなります。
振替・・・特急列車に乗っていたのを遅れがあまりにひどいために後続の新幹線で振り替える場合があります。この場合は払い戻しはありません。特急券でより上位の新幹線に乗せているので払い戻しはないという理論です。急乗承の場合は全額払い戻しなのに対してえらい違いですね・・・。ちなみにこれは乗客の権利ではないのでJRが振替なしとした場合はいくら遅れようとも振替はありません。もちろん振替を受けずに、列車が2時間遅れたり、途中で列車が打ち切りになった場合は全額払い戻しです。
※いずれもグリーン料金や寝台料金は基本的に返金はありません
要は乗ってる列車が2時間遅れるか、列車がぶっ壊れて運行不能になったら全額払い戻しと覚えておけばいいです。
逆にJRはこれ以外の対応をする必要はないという規約になってますので、万一災害にあったりしても、タクシーで家まで送り届けろ!!!とかホテル用意しろ!!!とか駅員に詰め寄るのはやめましょう。逆に災害の時はこれら以外の特別な対応が行われることもありますが・・・。これらのルールの中で最上の選択肢をするにはどうすればいいかが今回の記事です。
・困ったときはまず
払い戻しの対象になった!やったぜ!という場合は到着駅の改札口か精算窓口で必ず証明のハンコをもらいましょう。
・新幹線予約はエクスプレス予約/スマートEXで
東海道・山陽新幹線に乗るとき駅で切符を買って乗車してますか?最近はネット予約してICカードでピッと乗れるエクスプレス予約が革命的に便利ですよ。今回の記事ではエクスプレス予約に加入している前提で書いています。
・災害時のリスクを織り込むと早特は損?得?
まず新幹線の予約の方法とお値段ですが例えば広島~新橋だとこのようになっています。
EX予約 17800円
EX早特 16040円
EX早特21 14140円
e特急券 17660円
e特急券(往復割) 16490円
定価 19280円
万一列車が遅れて払い戻しになった場合以下の金額が返金になります(東京~広島でのぞみ利用)
EX予約 6000円
EX予約(往復割) 5800円
EX早特 6560円
EX早特21 5440円
e特急券 6000円
e特急券(往復割) 6000円
(参考)
スマートEX 7220円
定価 7620円
往復割+e特急券の方が自由度は高いですが、EX早特の方が1割ほど払戻額が多かったりします。まああまり大差はないですね・・・。
・列車が1時間半遅れてるんだけど・・・
が、東海道新幹線は特急料金を意地でも払い戻したくないので災害時は1時間50分遅れ!!!などで運行することが多いです。こういったときは列車は遅れて払戻はなしの踏んだり蹴ったりですね・・・。もし指定席を持っていて列車に乗る前なら指定列車が来るのを1時間半待つより窓口に並んで直近の列車に事故列変を要求してみましょう。事故列変は変更不能な指定券でも特別に変更してくれることが多いので窓口と交渉です。エクスプレス予約ではこういった時規定のダイヤを過ぎている列車には変更できないので不便ですね・・・。裏ワザとしては窓口ではなく改札に指定券を持って「列車が来ないんだけど自由席で移動できなイカ?」と交渉してみましょう。自由席乗車の特認が出ている場合はEX早特やツアーの切符などの自由席乗車不可な列車で自由席に乗れたりします。この場合指定席→自由席の変更なので特急料金が半額払戻になります。
自由席が利用できないツアーの切符を自由席に事故列変したことの証明印の例。特急券が半額払い戻しです。払い戻しに必要なので必ず切符にハンコをもらいましょう。指定列車を待ってもいいですが、1時間50分遅れで払い戻しなしと、自由席に飛び乗って半額払い戻しだと自由席の方がいいですよね・・・。
・列車が4,5時間遅れてるんだけど・・・
さすがにここまで遅れると新幹線に乗っても到着した駅で在来線の接続がなかったりします。選択肢は二つ、とりあえず乗っておいて到着駅で列車ホテルで一晩明かすか、旅行中止してホテルで寝るかです。駅でビニールシートの上で寝ることになったり、いろいろ悲惨なのでさっさとホテルを予約しましょう。
・災害の時のJR各社の対応はまちまち
災害トラブルを受けた場所は重要な判断の材料になります。新大阪より西がJR西、米原より東がJR東海、熱海より東がJR東です。トラブルの時に「特別な対応」を行うことを特認と言いますが、JR東海が特に特認を出さない塩対応で有名です。例えばJR東海だけはHPで18きっぷで災害時に特急・新幹線にはご乗車させませんと明記しています(ほかの会社はしてない)。列車の遅延時の振り替えや、自由席に乗れないきっぷでの列車の変更、事故列変するかどうかの判断、列車ホテルを出すかどうかの判断などこれらは全部特認によって行われます(乗客の権利ではないのでごねないように、乗客に権利があるのは2時間遅れたときの払戻だけです)。サンライズが遅れたときは振替はこだまのみ。新幹線は1時間59分遅れで運行します。万一JR東海エリアでトラブルがあったときはさっさとホテル取って寝て待つのが最良です。逆に一番ルールに適当なのが東日本です。新幹線のせてー、で乗せてもらえることも多いと聞きます。東日本は駅員と乗客のトラブルが多いので・・・(ご理解)。西日本は基本ルール通りですが暴動が起きるような塩対応はしないです。
・払い戻しがあるときの特急券の払戻しどうする?
エクスプレス予約でIC乗車だと自動で特急券が払い戻しになりますが、そうでない場合は駅で払い戻しになります。払い戻しの期限は1年あるので切符に証明のハンコだけもらって後日駅で払い戻してもらってもOKです。一方で後から駅に来るのが手間な場合などは到着したらすぐに精算窓口で払い戻してもらうのもいいと思います、長蛇の列ができているときは現金で払い戻してくれることも多いですし。ただしツアーの切符などは駅では払い戻せないので注意です。
・グリーンポイントの有効期限を1年延長する裏技
エクスプレス予約のグリーンポイントですが1年で1000ポイント貯めるのって結構難しいです。グリーンポイントは6/30にすべて無効になるのですが、6/30にいったんダミー予約として7/30のグリーン特典を予約し、変更を繰り返すことで9/30まで期限を延ばすことができます。変更を忘れると全部無効になるのが難点ですが。さらに9/30と言えば台風の季節・・・実はこんな裏技があって
台風が接近してくるとエクスプレス予約の画面に、特別な案内が表示されることがあります。いわゆる旅行中止のお願いという奴です。これが出てるときに期限切れのグリーンポイントを使ってダミーの予約を持っていたらチャンス!手数料なしで払い戻しができるので払い戻してしまいましょう。
このように払い戻し手数料なし、期限切れポイントは全額返還になります。無事グリーンポイントのロンダリング成功です。(状況によって違うので必ずポイントが返却されるのを確認してください)
災害は厄介ですが、落ち着いて対処して無事おうちに帰れることを最優先しましょう。