ストラテジーオブコミックマーケット、略してステマ!第二十五回。今日は令和最新バージョンのコミケへ向かう交通手段と宿泊地について語ってみようと思います。
まず、コミケがどこで開催されているかというと東京都の江東区いわゆるお台場と呼ばれる人工島にある「東京ビッグサイト」で開催されています。2020年にはオリンピックの会場にもなりかつては多くの展示会やイベントが開催されていた非常に大きな施設です。まずここへのアクセス方法として代表的なのは以下の通り
■りんかい線(大井町(京浜東北線)、大崎(山手線・湘南新宿ライン)、新木場(京葉線・有楽町線)乗り換え)
いわゆる普通の電車が人工島の地下を通っており、千葉方面の新木場から新宿を通り埼玉県の埼京線川越の方まで電車が直通しています。山手線の西側の品川方面の大崎や大井町、千葉方面からのアクセスはこれがベストでしょう。特に東京ビッグサイトは東京よりやや千葉方面によっており、始発列車は大崎始発より新木場始発の方がビッグサイトには早く到着します。真の廃人は真の始発での到着を目指し有楽町線や京葉線で新木場駅を目指すのだとか。
■ゆりかもめ(新橋(東海道線)、豊洲(有楽町線)乗り換え)
もう一つ、新交通ゆりかもめが新橋から海を超えてお台場を走っています。こちらは新交通で普通の列車であるりんかい線よりもキャパが少なく詰め込みがきかないのですが、実質新橋からの乗り換えしかなく神奈川方面からは大井町や大崎、埼玉方面からは埼京線直通、千葉方面からは新木場乗り換えでりんかい線のほうが殺到する人数も多く混雑はどっこいですね。近年は豊洲始発のゆりかもめと新木場始発のりんかい線がビッグサイトに同着する臨時ダイヤが組まれることが多くどちらを選ぶかは悩ましいところです。りんかい線よりゆりかもめを選ぶメリットとしては駅が会場に近く、また企業ブースのある青海展示場にゆりかもめを利用して移動するのが便利なことです。ちなみに新橋から国際展示場へは往復780円するのに対しフリーきっぷの金額は820円。ゆりかもめで企業ブースまで移動する予定があるのならフリーきっぷを購入すると速くて快適です。
■都営バス(東京駅方面)
東京駅からの直通のバスもあります。これのメリットは非常に運賃が安いこと。東京駅から乗車してもなんと210円!一方で東京駅からりんかい線だと440円、ゆりかもめだと524円もかかってしまいます。お金のない人にはこれがおすすめかも?ただし渋滞に巻き込まれる上、のんびり時間をかけてビッグサイトまで向かうので時間に余裕を持ってどうぞ。
■水上バス(浜松町(山手線・東京モノレール)乗り換え)
マイナーな交通手段ですが浜松町から水上バスというフェリーみたいなのが出ています(水陸両用車ではありません!)。料金は460円。行きはダイヤの都合で使えませんが帰りは非常にマイナーなためりんかい線の混雑を避けたい場合有用。りんかい線でもみくちゃにされて戦利品破損のリスクを考えるとかなり良いかと。ただし浜松町は羽田空港への乗換駅ですが羽田空港に向かう場合はりんかい線で東京テレポート駅にてモノレールに乗り換えるかバスで直行するほうが便利かも。
■リムジンバス/ツアーバス
羽田空港、成田空港、横浜シティ・エア・ターミナルなどからリムジンバスもあります。本数は少ないです。あと最近は秋葉原直行のバスがりんかい線の駅前で座ってらくらく秋葉原!をアピールしていますね。他にも各地からの直行夜行バス、早朝に到着するツアーバスも運行しています。正直始発列車や帰りのりんかい線に揉まれたくないならツアーバスもいいと思います。ちなみにC96の場合国際展示場→秋葉原の直行ツアーバスが1000円だったようです。
なお自家用車や自転車、バイク、タクシーなどでのご来場はご遠慮ください
続いてコミケの宿泊地の探し方ですが、基本的にコミケ会場に直行できる駅周辺から探すといいと思います。コミケの大荷物を抱えて乗り換えは死。
■大井町駅周辺(おすすめ度☆☆☆☆・)
品川の中心部でりんかい線、東急線、京浜東北線の三路線が利用でき、食事処から飲み屋まで駅前に庶民的な店が多く並び、品川の中心ということで24時間営業の郵便局もあったり何かと便利な大井町駅。中でも駅前の「アワーズイン阪急」は1100室もの日本最大規模の客室数、いつでも1泊7200円、駅から徒歩1分とコミケ参加者やスタッフ参加者から圧倒的な支持を得るホテルです。スーパー銭湯併設でお金のない人は雑魚寝も可。3ヶ月前の1日から(冬コミなら9/1、夏コミなら5/1)に予約開始で毎回サーバーが落ちるほどの予約客が殺到し、コミケの争奪戦はすでに始まっているんだと感じさせてくれます。ビッグサイトまでは20分ほど。とても近いです。
ちなみに品川はビジネス街のため大崎駅周辺にはほとんどホテルないです。
■品川駅周辺(おすすめ度☆☆☆・・)
新幹線が停車し空港へのアクセスも便利な品川駅は大崎駅まで1駅。「品川プリンスホテル」は少しお高いですがこちらもキャパが多く人気のホテルになっています。品川駅から離れると不便ですがりんかい線品川シーサイド駅の周辺にもいくつかホテルがあるのでこちらを狙ってみるのもいいかも。
■蒲田エリア(おすすめ度☆☆☆・・)
大井町で乗り換えて電車で6分。割とコミケへの立地は悪くなく秋葉原へも京浜東北線で直通。それでいてホテル相場は23区内では安い方に入り8000円以下も狙えます。京急蒲田はJR蒲田駅から結構離れているのですが羽田空港へは近いです。また蒲田が有楽町線始発に間に合う分岐点の駅で新木場、豊洲、大崎、新橋すべての始発駅に早朝からたどり着けます。
■江東区エリア(おすすめ度☆☆・・・)
潮見、木場、門前仲町、東陽町などの駅周辺のホテルです。このエリアはビッグサイトへの直線距離がとても近いです。一方で電車の乗り換えが多く例えば木場からはビッグサイトまで50分以上かかります。このエリアのホテルが有用な点は会場まで自転車で行けるくらい近いことでしょうか。東京には乗り捨て可能なドコモのレンタサイクルが23区内で展開されておりこれを使うと鉄道空白地帯を便利に移動できます。一応この方面からは自転車で会場までたどり着けます(大井町方面からだとレインボーブリッジを自転車で渡れない)。木場駅からタクシーや自転車で移動するとこのボトルネックを埋めることができます。
■新橋エリア(おすすめ度☆☆☆・・)
ゆりかもめの始発駅のエリア。相場はシングル10000円~12000円程度。銀座や有楽町からも歩いてすぐだったりします。空港最寄りの浜松町も近い。ビジネス街であり飲み屋が多いです。あまりホテルの相場が安くないのですがアクセスは至便。予約するタイミングを狙えば1万円以下でもあるので安ければここがいいと思います。最寄り駅は新橋がベストですが汐留、銀座、有楽町などが最寄りとなってるホテルも多いのでそのあたりも狙い目かと。平日だと東京で一番高いエリアですが休日だと意外と安く泊まれるかも。
■お台場エリア(おすすめ度☆・・・・)
サンルート有明(相鉄グランドフレッサ東京ベイ有明)や東京ベイ有明ワシントンホテルなどビッグサイトまで歩いていける至高のエリア。金持ち専用、適当に予約すると1泊15000~30000円程度が相場になります。半年前に予約しましょう。ビジネスで泊まる平日はこのエリアが安いんですがね・・・。始発前に合法的にビッグサイトにたどり着くにはこのエリアに泊まるしかないです。ただ差額を考えると大井町からタクシー乗ったほうが安いと思ってしまいます。
■上野、入谷、浅草、北千住エリア(おすすめ度☆・・・・)
シングル3000円とかの安宿が立ち並ぶエリア。東京23区内で最も安いエリアになります。いわゆるドヤ街。とにかく安いですが不便です。入谷駅からビッグサイトは50分程度。
■池袋エリア(おすすめ度☆☆・・・)
あまり選ばないですが、女性の方は池袋が好きかなと思います。りんかい線直通列車に乗れば国際展示場までも列車一本です。宿泊費の相場も少し安いです。一応山手線を使うと4駅すべての始発に間に合います(これが赤羽とかになると不可)
■おすすめしないエリア
東京駅周辺→地価が最も高いエリア。案外安いホテルが茅場町や宝町、日本橋方面にありますが東京駅の東側はとにかく列車が不便。新木場からも新橋からも遠いです。
秋葉原周辺→浅草や東京駅が近く単純にホテル相場が異常に高いです。
巣鴨周辺→いわゆる山手線の上側。ホテル相場が安いのですが不便です。せめて埼京線が直通する池袋かもっと安い上野方面がいいと思います
京葉線沿線→新木場乗り換えに便利そうに見えてディズニーが浦安方面のため吐くほど高いです
私鉄沿線→始発が遅いので基本的には選びません
23区外→遠すぎて吐く
かくいう私はずっとアワーズイン阪急を愛用しています。やはりコミケのときはここ以外は考えられませんね。予約は困難ですが。