ストラテジーオブコミックマーケット、略してステマ!第八回。今回もまた中級者向けのマニアックな記事を書いていきたいと思います。最終的にはコミケ用のペラ本にまとめるので、初心者の人から上級者の人まで楽しめるような内容になるといいなあ。
今日は、コミックマーケットの反則技「徹夜」についてまとめておきたいと思います。と言っても私は徹夜をしたことのない地方民参加者なので間違っているかもしれませんけど。
コミックマーケットの鉄の掟、それは徹夜禁止!走るの禁止!キレルの禁止!であります。それほどまでに徹夜は禁止されているのですが、大手サークルともなれば始発で行こうがタクシーで行こうがあまりの人の多さにグッズセットが買えない!ありえないだろ!ってことで徹夜をする人が後を絶たない状況であります。
徹夜の前に、会場に入場するための「待機列」について説明します。待機列は入場する会場(西か東か)で2箇所に分かれて作成されます。日によっては企業組の待機列にもわかれることもあるかも。この待機列のうち、最もマジキチとされるのが3日目(C84なら2日目)の東駐車場待機列、いわば同人誌のど真ん中である男性向けジャンルが配置されるエリアの待機列になります(通称東待機列)。この待機列は1-1から番号が付けられ、1-8の次が2-1・・・という感じで番号で列が分けられています。具体的にはこんな感じ
左端に4-8と書きましたが4-8くらいまでで砂利エリアになることもあれば、もっと入れることもあるかも。同様に西館もビッグサイトの三角の下からずらずらと待機列が作られます。
この列番号はだいたいこうなっていて
・1、2 徹夜組:アスファルトの最前線、入場まで数分。間違いなく徹夜組。マットや抱きまくらに包まれて待機する人多数。マジキチ。
・3、4 アスファルト後方:入場まで15分~30分。徹夜組に加えて、合法始発前組と始発組の一部。ここでも結構マジキチ。
・5以降 砂利組:いわゆる負け組。入場まで30分前後。始発だとだいたいここ
その後にも6,7,8と続いていくみたいです。どこまで列が伸びるのか見たことはないですが、砂利エリアすらうめつくさんばかりに人が集まりますので、その人数はお察しください。この待機列の番号順に会場の中に入れるわけですが、1-1ならともかく、5-1とか6-1ともなりますと、入場には何十分もかかったりします。
ちなみに自分の場合
C84二日目タクシーでの始発前@4:30 東待機列3-4 入場10:15頃
C83三日目りんかい線始発 東待機列4-2 入場10:16頃
C82三日目りんかい線始発 東待機列5-3 入場10:20頃?
C81三日目サーチケ入場
といった感じです。西とか別の日だともっと人数が少ないので2とか3とかに並べるかと思います。
この待機列は図で見るとわからないでしょうが、徹夜組だけで1万人を軽く超える人数が並んでいるそうです。なんということでしょう!
入場までの目安を見てわかると思いますが、待機列の1や2ならまあサーチケと1ループくらいしか差がないくらいで入場できますが、始発で行っても砂利の可能性が高く、実際にはサークルチケットに遅れること30分以上!前に数万人が並ぶ中入場しないといけないのです。しかもルールを守った最速でも3-4とかです。こうなってくるともう始発で来ること!4時半から並ぶこと!なんてルールが虚しくなってくると思いませんか?大手サークルのグッズセットともなれば、開場から30分もすれば売り切れてしまうことは必至。しかし、始発で来た時点でルール違反の連中が1万人も並んでいて、入場まで30分以上かかってしまい、結果買えないものが出てくる・・・となると、次からルールなんて守れるか!と、どんどん徹夜組は増えていっているようです。全く困ったものですね。
しかしこのアウトローアンドアウトローな徹夜組ですが、1万人もの規模にもなりますとその人数が会場付近にいるというだけでもはや大変なことだったりします。むしろ1万人もの人間が深夜に無秩序に跳梁跋扈されると、コミケの存在自体が危ぶまれる自体になりかねません。そこで現れたのが、徹夜組を仕切る組織、通称「闇のスタッフ」(略称、闇スタ)であります。
通常のコミケのスタッフもボランティアであり、闇スタもまたボランティアでありますが、コミックマーケット非公式の存在であり、彼らの存在は闇のもとに語り継がれるだけとなっております。昼のスタッフが実は夜も頑張っているだけとも、単なる仕切りたがりが集まっているだけとも言われていますが、その存在は謎に包まれています。
闇のスタッフ流の徹夜のルールは以下のとおりです。
2chよりコピペ
●通常徹夜 催日前日に夕方8時以降に形成される通常の徹夜列である ふ頭公園のフェンス側から奥のほうへと並んでいく仕組みである ●番号徹夜 通常の徹夜と違い、整理番号を所持しているグループが 開催前日の夕方8時に番号順に通常徹夜よりも優先して並ぶことができる ●整理番号について 整理番号を取得する為の日程と方法を下記に記載する ・日程 開催前日の0時 ・場所 ふ頭公園 ・方法 0時までにふ頭公園に居ること 0時から闇スタにランダムで肩を叩かれる 叩かれた順に整理番号を管理する書類にグループ代表名を書き込む 書き込んだ場所に書いてある番号が自分の整理番号である 整理番号は必ず覚えグループ内に展開すること 毎回アホがいるが整理券ではない(実際に券が配られるわけではない) 整理番号の扱いについて下記に記載する ・整理番号は3日間共通して使うことができる ・徹夜番号列にならぶ為には行きたい日にちの前日夕方8時までにふ頭公園に集合すること ・番号が既に呼ばれていた場合運よくて途中で入れるが大抵は最後尾に回される為遅れないこと その他詳しいことやルールについては赤い警棒を持った闇スタに聞く または注意呼びかけがあるためしっかりと聞くこと 注意を無視する場合は強制的に排除され3日間目を付けられる可能性がある
ここまでコピペ
待機列は
(闇スタ一族)>番号徹夜>通常徹夜>始発前組(4時半組)>始発組という感じで前から並んでいるということですね。ちなみに、整理番号はグループ全員で使えて優先的に徹夜できることから、闇のオークションで取引されたり(相場は1000円~)、番号を確保できる確率を上げるために番号を確保するための仲間を募集していたりするみたいです。有利な番号徹夜をしたい場合は調べてみてください。ちなみに仲間がいないのに徹夜をする、いわゆるソロ徹夜は結構厳しいらしいです。どこの狩猟民族だよ。
闇のスタッフなぞ褒められたものではないですが、しかしコミケで徹夜組がいなくならない以上、徹夜参加者の秩序を守らせる闇のスタッフはどうしても必要な存在でありましょう。必要悪というものです。昼間のスタッフがコミケの表の姿だとすれば、闇のスタッフはまたコミケの裏の姿でありましょう。そもそも、徹夜はルール違反なのだから、スタッフは列形成の時に始発組から列を作り、徹夜組の列を認めず入場を後回しにするペナルティを課せばいいだけのことなのに、それすら行われないということは徹夜は暗黙のルールとして認められているということになりませんかね。あるいは業界は狭いし、闇スタと通常のスタッフにそれなりのコネクションがあるということも想像可能ですね。まあ、1万人規模の浮浪者が会場周辺を歩き回るよりは現状の整理された徹夜のほうがマシ、そういうことなのでしょうかね。色々想像は可能ですが、残念ながら現状では、徹夜にペナルティを課されて最後尾に並ばされたということはほとんど聞いたことはありません。
徹夜は最低限
・死なない!
・喧嘩しない!
・ゴミを散らかさない!
これらを守って、クズはクズらしくゴミのようにコミケに参加してください。あと風呂には入れよks。
こんな迷惑な徹夜組の倒し方はこの本の第三章で執筆予定です。続く。