【同人ゲームの作り方】ゲ道のすゝめ part1

さて、そろそろ次回コミスペ向けの新刊を書かないといけないので、そろそろ書いていきましょうかね。ステマ本と同じくネットで書いてそれをまとめるって形で配布しようと思います。WEB小説みたいなもんやな。全文ネットで読めるのにコミケで配布する意味はコレイカに!

さて!今回の新しいテーマはずばり「同人ゲームの作り方」です。皆さん同人ゲームはプレイしたことはあるでしょうか?例えば一世を風靡した「ひぐらしのなく頃に」だとか、今では大手となったTYPE-MOONが同人サークル時代に出した「月姫」、あるいはコミケの一ジャンルとして確たる地位を築いた「東方シリーズ」といった同人ゲーム発の有名タイトルはいくつもあると思います。そういったゲームをプレイしてみて、自分でもゲーム作れたら面白そうだなって思ったことはないでしょうか?そんなわけで今回は「ゲ道のすゝめ」と称して、ゲームジャンルでコミケに参加している私がその経験からどうやってゲームを作っていけばいいのか、なるべくわかりやすく解説していこうと思う。

まず最初に同人ゲームと一言で言っても、大きく分けてコミケでは2種類のジャンルが存在します。一つはノベルゲームのジャンル、もう一つはアクションゲーム(シューティング、パズル、格ゲーなども)のジャンルです。前者は、シナリオライター(企画職)を中心としたサークルで、後者はプログラマー(技術職)を中心としたサークルでサークルとしての形質はかなり異なったものとなっています。このゲ道のすゝめではどちらも紹介しますが、サークル主がプログラマーのため、ややアクションゲームが中心となった説明となることはご了承ください。なお、RPGというジャンルの場合はノベルゲームとアクションゲームの中間みたいなジャンルになる模様。

■第1章 同人ゲーム制作に必要なスキル(役職)

ゲームはほかの創作系のサークルに比べると必要なスキルが多いのが特徴です。エロ本なら絵が描ければいいし、音楽サークルなら音楽のスキル、技術サークルならその技術とそれを文章にまとめる技術があればいいでしょう。ゲームサークルの場合プログラムも必要ならグラフィックも必要だし、音楽もシナリオも必要。そういったものを組み合わせてようやくゲームができる・・・というのが同人ゲームで最もハードルの高いところかと思います。とりあえずこんなスキルが必要だっていうのをまとめると

■プログラマー/スクリプター(技術職)
ゲーム制作においてグラフィックや音楽、シナリオに動きをつけて最終的にゲームの形をくみ上げていく役職です。同人ゲーム制作において最も特徴的な役職になるかと思います。

■グラフィッカー(2D/3D/ドットなど)
ゲームに必要なグラフィックを作る役職です。ゲームの世界観にあった画像を用意し、プログラムに組み込める形にしていくのが主な仕事です。

■サウンド(効果音/BGM)
ゲームに使う音楽を作成する役職です。音楽を作れる人は少ないのでフリー素材で代用する場合が多いです。

■シナリオ
ゲーム中の物語を作成する役職です。ノベルゲームジャンルの場合は最も主要な役職になります。一方でアクションゲームの場合は必要ない場合もあります。

■ディレクター(企画職/ゲームデザイナー)
いわゆるサークル代表。どんなゲームを作るかといったゲームデザインを行ったり、ゲーム制作が円滑に進むようにスケジュールの調整やスタッフ間の折衝をしたりもします。同人サークルの場合基本的にプログラマー、シナリオ、グラフィッカーのいずれかの役職と兼業するのが一般的です。

そのほか、声優、テスター、プロデューサー、広報、サーバーエンジニアなどを置く場合もありますが、主に上に上げた5つの技術がゲーム制作に必要な五本柱です。中でもアクションゲームの場合は「プログラマー」と「グラフィッカー」、ノベルゲームの場合は「シナリオ」と「グラフィッカー」が必須の役職となります。

ここまで役職といいましたが、実際には同人ゲーム制作においてそんな大人数で作ることはまずないでしょうから、これらの役職を兼業したり、あるいはフリー素材で代用するということになると思います。何も全部できる必要はありません、同人ゲームはどっちかというと今できることを中心に考えて、完成形をイメージすると完成させやすいと思います。

さて、まず最初に同人ゲームを作る上で一番大事なことを書きます。それは
「ゲームを完成させ、ユーザーの元に届けること」
これが何より一番大事です。どんな手を使ってもいいです。とにかく完成させてください。完成していないゲームは何にもできていないのと同じです。とはいえ、プログラムもかけぬ-、イラストも描けぬ-、どうすりゃええんやーって思うかもしれませんね。そんなわけでハードルをもっと下げるべく次の章へと続きます。

■第2章 どうして同人ゲームは完成しないのか

同人ゲームは、さて作ろう!メンバーを集めよう!企画はできたよ!そこまで行っても9割が企画倒れになり完成しないといわれています。ぶっちゃけ同人ゲームはハードルが高いです。何もわからないまま進めた場合、多くの場合ゲーム制作は失敗に終わります。そうならないために、この章ではゲームを完成までにこぎ着けるために回避しなければならない罠とそれに対抗するための鉄の掟を7つにまとめて紹介していきます。

罠、何から初めていいのかわからなくていきなり頓挫する
→「鉄の掟」最初は何かを画面上で動かすところから始めるべし
同人ゲーム制作で一番最初何をすればいいのかわかんないってのが同人ゲーム制作における一番のハードルだと思います。なんせやることは無数にありますからね。最初は企画書?仲間集め?シナリオを妄想してみる?いえ、まず最初にやるべきは是非ともプログラムで絵を動かすところから始めるのをおすすめします。どうして最初にプログラムかというと、画面内で何か動いているととりあえずなんかゲームっぽい!→ゲーム作ってる感がわいてモチベ上がる!またもし仲間を集めるにしても、仲間にこんなものを作りたいんや!って示せるのとそうでないのとでは得られる共感も全然違ってくると思います。そんなわけで最初は四角が画面で動くだけでも、テスト用の文章が流れるだけでもいいです。何か画面上で動かすところから始めると最初のハードルをクリアしやすくなります。

罠、致命的に足りない役職がある
→「鉄の掟」最初は仲間を集めることよりフリー素材を利用したりすることを優先すべし
世の中には、ありがたいことにフリー素材を配布してくれているサイトさんがあります。確かに自分の思いを形にするためには、グラフィックや音楽を自前で作れるのが一番でしょうけど、現実的にはフリー素材を活用して作っていくことになります。大丈夫、最悪プログラムが書ければゲームは作れます。

罠、インフェルノ案件につき忘却の彼方へ
→「鉄の掟」「定期的にイベントに参加するなど締め切りを定めるべし」
暇な学生さんならともかく、もしあなたが社会人なら毎日ゲーム制作に費やせる時間なんてほとんどないのではないのでしょうか?そして忙殺の日々に追われ、気づけば1年2年と時が過ぎてもゲームは全く完成していない・・・なんともありがちな話です。それを防ぐためには、コミケやデジゲー博など同人ゲーム頒布のイベントに参加することを目標としましょう。というか、人は目標がなければやる気が起きないものです。自ら定めた締め切りなんてどうせブッチしてしまうものです。この日までに絶対完成させてやる!そういう目標としてはイベント参加が一番でしょうね。

罠、仲間がばっくれて秋葉原に行ってしまう
→「鉄の掟」仲間はばっくれるものです。仲間はあくまで補佐するものとし、自分ですべて完成させられるようにしておくべし
同人ゲームで完成しない原因でよくあるのが原画が逃げただの、プログラマーが逃げただの仲間に関するトラブルです。ごく親しい仲間でやっていても完成までこぎ着けられる可能性は低いのに、知らない仲間同士でやってたらなおさら。まあ仲間のモチベーションを維持するのも大変ですからね。一番いいのはプログラムもグラフィックもすべて自分でやってしまうことですね。自分がばっくれたら意味ないけどな。

罠、いきなり巨大な企画を打ち立ててしまい頓挫する
→「鉄の掟」最初から巨大企画を立てても完成しない、まずは身の丈に合った企画を考える
同人ゲームでかけられるコストはたかがしれています。まずは上で書いたとおり自分一人で完成させられる企画を考えましょう。

罠、体験版を作って満足してしまう
→「鉄の掟」体験版はあくまで体験版。フィードバックを得て次へつなげよう
同人ゲームでよくあるのは、締め切りに間に合わせるために体験版作ったらそれで満足してしまってもう次のイベントはいーや、とかなってしまうパターンです。こういうのはだいたいここからどこを改善していったら完成するのか見通しが立っていません。改善のめどが立たないので完成しませんと。それを防ぐには、体験版ユーザーからフィードバックを得てどこを改善すればいいのか検証することです。友達にプレイさせてみて感想を聞くのもいいでしょう。しかし今日のおまいうスレはここでしょうか?うちのサークルは体験版以外出したことがない模様。

罠、作ったはいいが全然売れなくてモチベが下がる
→「鉄の掟」同人ゲームで儲けるのは無理です
同人ゲームで利益を上げてるサークルってのが実はほとんどないんですよね・・・特にエロなしのサークルはまず趣味レベルです。エロノベルゲームだと多少黒字ってサークルもあるみたいだけど・・・もし収益化・商業化を目指すのなら、プロ並みのクオリティが要求される覚悟は必要です。そうでなく趣味でやっていくんなら同人ゲームは楽しいですよ?

さて、いったんエントリを区切って次回へと続きます!

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