ANAの運賃制度改正後はどうなるかなって

2018年10月28日よりANAの運賃制度が変更となり、巡礼民やらコミケ民やらには
どんな影響があるのか、簡単にまとめてみました。

■ポイント1:運賃の名前が変わる
普通運賃→ANA FLEX
特割→ANA VALUE
旅割→ANA SUPER VALUE
・・・昔は超割とかだったのにまた変わるんですか。長くて紛らわしくて最悪ですね。

■ポイント2:355日前から予約開始のSUPER VALUE EARLYの販売開始

無料で入れるANAマイレージクラブ会員限定でダイヤ確定前の355日前から販売開始のANA SUPER VALUE EARLYが販売開始になります。コミケに行ったらその場で1年後のコミケのひこーきを予約することになりますね・・・。

■ポイント3:プレミアムクラスの値段は?(すでに導入済み)

9000円で一律だったプレミアムクラスが広島~羽田のようなビジネス路線では11000円に、山口宇部~羽田や米子~羽田のような田舎路線は7000円に。羽田~札幌や羽田~福岡といった超人気のビジネス路線では14000円になってます。まあこれに乗る人は会社の金で乗るなら関係ないかな!?
https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/special-info/advance-upgrade/pdf/ug_fare.pdf

で、

結局いくらになるんだ?

ひとまず新幹線と飛行機が最も競合している広島~羽田便の値段を調べてみます

ANA SUPER VALUE EARLY(新設 355日前から予約開始)
20800円~30900円
ANA FLEX(普通運賃 ダイヤ確定時から予約開始)
31900円~40700円
株主優待(355日前から予約開始)
15950円
ANA SUPER VALUE 75(ダイヤ確定~75日前まで)
10700円~15700円
ANA SUPER VALUE 21(ダイヤ確定~21日前まで)
13900円~21000円
ANA VALUE 1(前日まで、一部の区間のみ設定)
15100円~37200円
ANA SUPER VALUE
PREMIUM 28(28日前までに予約、プレミアムクラスで一番安い)
20800円~25600円
新幹線(定価)
19280円
新幹線(EX早特21)
14000円

うーん、安いほうの値段だけ見ると今までとほぼ同じ値段って感じですね。
今までだと特割1で新幹線定価+2000円くらい(2万円ちょい)、旅割21でEX早特21(1.4万くらい)くらいでしたので。ただし空席が減るとどんどん高くなるLCC的なシステムなので直前に乗る人はかなりぼったくられそう。特にANA VALUE 1の天井価格は37200円!誰がこの値段で乗るんだ!社畜の人で航空機利用できる規定の会社の人は〇円以上は金出さないからね!みたいな規定の人だと大変そう……。出張で普通運賃で出張させてもらえる会社ってあるの?普通運賃で出張なんかしたら大抵の会社では無能レッテル貼られると思うけど。

ちなみに改正後の運賃はこんな感じ(リンク切れかも)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/applicablefare/

ただ、新設された1年前に予約開始のANA SUPER VALUE EARLYが何とも言えないお値段になっています。広島で20800円~30900円します。お盆とかだと一番高い30900円でしょうね。この値段ならほぼ間違いなく新幹線の定価で乗るかなーという感じです。一番安い20800円でも新幹線乗るよね。55日前までキャンセル料無料なのでどうしても席を確保したい人向けでしょうか。

全然旅割が取れない広島~札幌ならどうでしょうか?
ANA SUPER VALUE EARLYは広島~札幌で29200円~43500円です。
この区間は現在の片道運賃で51200円、特割で45800円です。旅割が取れれば25300円とかですが、争奪戦に勝たないとまず取れません。広島~札幌は海外旅行より金がかかります。この値段に比べるとANA SUPER VALUE EARLYはちょっと安いですね。

全体に値上げ感はあるのでビジネスマンにとっては大きな改悪、旅行客にとっては355日前に予約できるわけもなくやや改悪ですかね。これからも旅割予約開始時の争奪戦は続きそうです。広島みたいに新幹線と競合してる地区や、福岡みたいに他の航空会社と競合してる区間はいいけど、広島~札幌みたいな飛行機独占路線は辛そう。

■株主優待はどうなる?(2018/10/28~)

当日まで予約OKなのはそのまま、航空券の有効期限が1年になり、運賃はANA FLEX Dの半額、355日前から予約開始となります。プレミアムクラスはそれに加えてプレミアムクラスのアップグレード料金(割引なし)になります。また予約できる枠に制限が付くようになっています
有効期限は伸びていますが、株主優待券の期限内に搭乗しないといけないので実質今まで通りですかね。ただし値段がANA FLEX Dの半額で固定と今までより少し安くなっているので使うとお得になる場面は増えてくると思います。反面、枠に制限が付いたためかなり使い勝手が悪くなった実質的な大改悪といえると思います。(実際スターフライヤーの株主優待券とかゴミクズですし)
運賃の例
現行の株主優待運賃 広島→羽田 18790円 プレミアム28790円(+10000円)
今後の株主優待運賃 広島→羽田 15950円 プレミアム25950円(+10000円)
株主優待の枠が余ってる場面ではまずANA VALUEのが安いでしょうから誰が使うんだこれ・・・。ANA VALUE 1が設定のない路線なら便利なのか?

■特典航空券はどうなる?(2018/10/28~)

4日前までの予約が必要→前日までの予約に緩和
2か月前からの予約開始→ダイヤ発表後の予約開始(1月下旬/8月下旬)
当日の変更OK→当日の変更不可
有効期限は1年に

有効期限は1年に伸びたので改善ですが、予約開始がとんでもなく早くなり(現在の旅割争奪戦の日に変更)、また当日前の便が空いていても変更が不可になりました。必要なマイル数は変更ないですが、数か月前から予約開始と予約を取るのがかなり難しくなり結構な痛手ではないでしょうか。マイルを貯めての空の旅がまた一段と遠くなった気がします・・・。まあ広島~羽田便のようないつでも特典航空券が予約できる路線なら改善しかないですが、普通は広島~札幌とか羽田~沖縄のような特典航空券が超争奪戦になる路線でマイル使いたいですよね?

大体こんな感じですかね。一番大きいのは最速1年前から予約開始のANA SUPER VALUE EARLYの存在でしょうか。なんとも微妙なお値段が設定されているので1年前から争奪戦!という感じにはならなければいいのですが、お盆や年末年始のように確実に満席の日程では今後ひこーきは使いにくくなるかなという感じです。広島や金沢、青森福岡などのように新幹線が並行している区間なら新幹線のが気楽でいいですね。

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