waifu2xを試してみたくてCore2Duo+GTX970の環境にしてみた


最近円安の影響でパソコンパーツの値段が上がりまくっていて大変ですね。自作PCやってる人とかスペックアップするか悩んでいるのではないでしょうか。私もその一人で、Corei7に変更するタイミングを逃してしまい、2008年からずるずるとCore2Duoの環境で過ごしてきました。だってこれで十分速いんだし!今日はCore2Duoでも案外まだまだ使えるよ!ということを証明するためにパソコンのスペックアップを図ってみたというお話。

とりあえず、旧環境はこんな感じでした。
自作パソコン2代目
・ケース 10年前の白いケース(CELSUS製)
・CPU Core2Duo E8400 3GHz
・マザー MSI P45 Platinum
・メモリ UMAX 2GBx2 4GB
・グラフィック RadeonHD4850(PowerColor製、リファレンスモデル)
・サウンド オンボード
・電源 玄人志向 KRPW-V560(Enhance OEM)
・SSD Plextor M5S 256GB
・HDD WDばかりで640GB+1TB+2TB+3TBの4台積み

キャプチャ2

とりあえずこの環境で一番の問題はRadeonHD4850ですかね。こいつがとにかくファンがうっさくて、ベンチ回すと115度を記録し(最高117度まで確認)、消費電力もとんでもないという代物です。当時は2万円後半くらいで購入できて高性能でコスパが良かったんですが・・・さすがにもう化石なのです。しかも最近は高負荷をかけると電源落ちが発生しこりゃなんとかしないとナと思っていたのです。

そんなわけでCore2Duo機の延命のためにいくつかパーツを買い足して延命しましょう。買い足したパーツはこのあたり

・ケース FractalDesign DefineR5(PC4U箱つぶれ特価品、1.2万くらい)
・電源 玄人思考 KRPW-PT600W/Rev2.0(ツクモで購入、1万くらい)
・グラボ Palit Geforce GTX970 (ドスパラで購入4万くらい)

とりあえず、性能に関係するパーツはグラボだけですね・・・電源とかケース変えてもスペックは変わらないんじゃ^~

DSC01309

久しぶりに開けてみたパソコンケース内。ケーブルがごちゃごちゃしていてえらいこっちゃになっています。ほこりを掃除しながらパーツを取り外していきます。

DSC01313 今回取り付けるグラボ。金色でかっこいいです。GTX970はリファレンスはかなり基板が短いのですが、Palitのこれはオリファンモデルでマザーボードくらいの長さがあります。それでもRadeonHD4850よりは少し短いですね。ちなみに、Palitを選んだのはリファレンスでは出力がDVI+DVI+HDMI+DisplayPortなのに対して、これはminiDP+miniDP+miniDP+mHDMI+DVIで4本の4k対応の出力があるからですかね。ただ4kディスプレイを4台つなぐことなんて絶対無いだろうからDVIのがいいかもだけど・・・。

DSC01317  そんなわけでPCケースの移行完了。3時間くらいかかりました。というのもこの玄人思考の電源、プラチナ認証なのはいいけれども裏面配線前提のDefineR5に使うには各種ケーブルが短すぎました。延長ケーブル買わないとSATAの電源ケーブルが届くかどうか微妙というライン。特に2.5inchのSSDマウンタがくっそ遠いので、いろいろ配線に苦労しました。しかしその分裏面配線をしたことによって配線はすっきりしましたね。エアフローも良さそう。DSC01319 マザーやらグラボやらLEDが搭載されていてビカビカ光ります。どうせならウインドウのあるモデルも良かったかもしれませんね。まあ箱に入れれば光ってても光ってなくても同じ。

そんなわけで、Core2Duoの化石マシンがどれほど生まれ変わったかベンチマークを取ってみます。

まずはWindowsエクスペリエンスから

キャプチャ1キャプチャ4 グラフィックのスコアが7.5から7.9に上がりとうとうカンストしました。windows10ではエクスペリエンスインデックスなくなるらしいですけどね。

続いてHWMonitorで温度を見てみました。RadeonHD4850時代ではグラボがアイドルで90度を超えるというトンデモな温度だったのですが
キャプチャ2

キャプチャ5GTX970ではベンチでも76度と冷え冷え。また60度くらいまではファンも回らないのでパソコンの騒音がすごく少なくなりました。今までだとスマホ計測でアイドルでもグラボのファン音がうっさくて45dbくらいあったのですが、ケースとグラボ交換後は26db前後になりました。もう音が鳴っているのを耳を澄まさないと聞こえないレベルです。これはグラボとケースを交換した価値がありましたね。本当に。
又消費電力も大幅に削減されました。旧環境ではワットモニター読みでアイドル131W,ゆめりあベンチ時212Wとアイドル時の消費電力が激しかったのですが、電源とグラボを交換したことでアイドル69.1Wベンチ時231Wとアイドル時の消費電力が大幅に削減されました。

ちなみに、GTX970はメモリ3.5GB問題やらコイル鳴き問題やら多数の不具合を抱えるグラボなので、コスパは非常にいいのですが不具合が気になる人や、そこまで重いゲームをしない人はGTX960のがいいでしょうね。GTX960にはH.265のハードウェアでコーダーもあるので弱いCPU使ってる人には大きなメリットです。一方でGTX960は2.5万ほどに対し、GTX970は4万円。メモリやら帯域やらを見ると2倍くらい差があるモデルで性能はベンチマークで3割程度は違うのでゲームするならGTX970のがコスパいいでしょう。ちなみに、自分の個体はきっちりコイル鳴きがありました・・・まあRadeonHD4850のファン音よりは静かだし、そもそもゆめりあベンチなんかの軽いソフトをぶん回しているときにしかコイル音が出ないのであんまり気になりません。アイドル時は完全に無音になります。

ちなみにグラフィックのスコアですがキャプチャ3 キャプチャ6

3DMark VANTAGEで6768から13788に、ゆめりあベンチ(1600×1200最高)で31975から137415へと文字通り桁違いの性能になりました。技術の進化すげええええええwwwwww

せっかくなので3Dゲームも遊んでみましたが、SuddenAttackはさすがにCPUパワーが足りなくてカクツク場面がありましたが、古いゲームですがFallout3なんかは最高設定(1920×1200)でも超綺麗な画面で快適に遊べました。ただまあ、GTX970ほどの性能が必要になるゲームは実際にはそんなにないので、特にこだわりが無ければGTX960の方がコスパいいかも。

とまあこんな感じでグラボとケースと電源載せ替えるだけで結構戦えるマシンになったかも?

そんなわけで一番やってみたかったwaifu2xをローカル環境で動かせるwaifu2x-caffeをダウンロードしてきて試してみました。こいつをGPU使って動かすにはCUDAに対応したNVidiaのグラボが必要ですたい。ちなみに、ダウンロードしてくるだけでそのまま動作しましたよ。

とりあえず1280×720のサイズのjpg画像を2倍のサイズに変換してみたところ

キャプチャ7

今までCPUでやったら185秒ほどかかっていたのがなんとたったの10秒ほどで終わるようになりました。実に18倍の高速化!!!すごい

まあそのくらいのサイズだと拡大してもあまり差が分からないので実用かどうかは微妙ですが。あと1秒くらいで終わるかなとか思っていたのですが、案外10秒くらいかかるってのも微妙と言えば微妙ですかね。本家WEBサイトでやっても16秒くらいで出力できるし。それでもCUDAのすごさを体感するには十分ではないでしょうか。

あとNVEncでのエンコードも試してみました。x264で32分くらいエンコードにかかるのが16分くらいでエンコードできたくらいですかね。使ったソフトはMediaCoderです。まあエンコードはしないですし、エンコードはCPUエンコに限る感はあるのでこれはおまけ程度でしょうか。

というわけで、CPUマザーボードメモリはそのままでグラフィックカードを大幅に強化してみたわけで。案外Core2Duoでもまだまだスペック的には戦えますね。灼熱世代のグラボを投げ捨てて最新世代のグラボに載せ替えるだけで、温度冷え冷え、音はほぼ無音、ゲームもFullHDでCPU依存の低いゲームならほぼすべてプレイ可能になってしまいました。なんや!まだまでCore2Duoでも戦えますね。今はBroadwellが円安で5万とかしたり、CPUの載せ替えにはかなり勇気が必要ですが、グラボ載せ替えだけなら結構お手軽に出来るのでオススメかなってのが今日のまとめでした。ゲームしないにせよそろそろCore2Duo世代だと劣化してくるパーツも多いでしょうが、ちょこちょこ交換しながら使えばまだまだ行けると思いますよ。

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